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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻10号

1986年10月発行

手術手技

神経保存前立腺全摘術

著者: 岡田清己1 清滝修二1 北島清彰1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.791 - P.795

文献概要

はじめに
 Walsh1)により始められた神経保存恥骨後式根治的前立腺全摘術はあらためて骨盤内の解剖2〜4)および前立腺全摘術をみなおす機会をあたえてくれたといつてよい。本術式は逆行性に操作する方法である。すなわち,最初にSantorini静脈叢,膜様部尿道の処置を行つた後,尿道膀胱吻合を行つている。しかし,これを実際に行つてみると神経血管束がどこにあるのか判断に迷うことが多い。また,中心静脈の処置は決して容易ではない。われわれは以前より前立腺全摘術に際して順行性によるCampbell's procedure5)で行つているが6),神経保存手術も順行性で試みた。神経保存術を行うには骨盤内の正確な解剖学的知識が必要である。まず,骨盤内解剖について述べ,われわれの行つている術式,およびその結果につき述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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