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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻10号

1986年10月発行

文献概要

原著

浸潤膀胱癌に対する根治的膀胱全摘除術後の補助化学療法について—Doxorubicin hydrochlorideとCarboquoneの併用

著者: 中村章1 大沢哲雄1

所属機関: 1新潟市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.831 - P.834

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 1982年から1985年の間で,骨盤内リンパ郭清を含む根治的膀胱全摘除術を行つた浸潤膀胱癌(PT3およびPT4)12例に対して, doxorubicin hydrochloride とcarboquoneによる術後の補助化学療法を行つた。男性8例および女性4例で,年齢は57歳から75歳(平均66.6歳)であつた。郭清リンパ節に転移のなかつた6例は,すべて癌再発なく術後25ないし40カ月(平均33.3カ月)で生存していた。郭清リンパ節に転移のあつた6例では,5例に癌再発がみられ,このうち4例は術後11ないし26カ月で癌死した。リンパ節転移例の転帰は極めて悪く,より有効な補助療法が必要とされるものであつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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