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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻11号

1986年11月発行

小さな工夫

穿刺用アダプターを利用したエコーガイド下穿刺法

著者: 神保進1 三木正也1 喜連秀夫1

所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.900 - P.900

文献概要

 近年経皮的腎尿管切石術の発達に伴い,エコーガイド下穿刺が泌尿器科領域でも多用されるようになつてきた。従来正確なエコーガイド下穿刺には,専用のアダプターが付き,画面上に穿刺ラインを表示する機能をもつた穿刺用プローベが必要であつた。しかし,穿刺用プローベは高価である。そこでわれわれは,東芝コンベックスプローベに装着できる穿刺用アダプター(第1図)が販売されていることを知り,そのアダプターのみ購入した。価格は穿刺用プローベの約10分の1であつた。当然の事ながら,このアダプターを装着しただけでは画面上に穿刺ラインを表示できないため,穿刺直前に滅菌水を入れたコップを利用して針の進入方向を確かめて,距離計測用ラインを利用して,エコー面面上に針の進入方向に一致した直線ラインを画いた(第2図)。こうすることにより,穿刺用プローベを使用した場合とまつたく同様に穿刺できる。またあらかじめ穿刺ラインが決まつているのではなく,穿刺直前に針の進入路に合わせて穿刺ラインを画くため,誤りが少なく,また自由に穿刺ラインを設定できる利点があつた。
 以上,高価な穿刺用専門プローベがなくても,安価なアダプターさえあれば,従来有るエコーでも十分正確な穿刺が可能であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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