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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻11号

1986年11月発行

症例

人間ドックの超音波検査で発見された腎細胞癌の4例

著者: 平野昭彦1 吉尾正治1 松田實2

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学東横病院泌尿器科 2新横浜病院総合健診センター

ページ範囲:P.901 - P.903

文献概要

 最近3年間に人間ドックで超音波断層検査(US)を35,004例に行い,4例(0.01%)の腎細胞癌を発見した。近年US, CTによる偶然発見腎癌が増えているが,自験例を含めた本邦12報告例について分析した。1例を除いてすべて男性で,平均年齢は49.6歳と若年であつた。顕微鏡的血尿は16.7%と低率で,1例を除いて無症候性であつた。切除腫瘍の大きさは平均4.6×3.4cmと小さく,深達度はすべて低く,以上より早期発見といえた。非侵襲性のUSは腎癌のマススクリーニングに有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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