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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻12号

1986年12月発行

症例

術後22年目に多量出血を来した空置回腸環の1例

著者: 谷川克己1 松下一男1 大越正秋1

所属機関: 1東海大学医学部付属東京病院泌尿器科

ページ範囲:P.1017 - P.1019

文献概要

 78歳男性が肉眼的血尿にて来院。22年前に腎結核と結核性萎縮膀胱のため左腎摘出術およびScheele回腸環膀胱拡大術を受けている。膀胱鏡検査で膀胱に吻合した回腸環からの出血が認められた。血液検査上肝硬変症を伴つていた。回腸環内の悪性病変が強く疑われたため回腸環切除術を施行した。その結果,肝硬変症に伴う門脈圧亢進症により回腸環に静脈瘤が生じ,その破綻による出血であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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