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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻2号

1986年02月発行

講座 新しい栄養療法

II.末梢静脈高カロリー栄養法

著者: 松浦昭1

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科

ページ範囲:P.131 - P.136

文献概要

はじめに
 輸液に際して従来は水分,電解質を投与するという考え方が主流であつたが,最近では病態に応じた適切な栄養補給を目的とした栄養輸液も施行されるようになつてきている。慢性飢餓状態,糖尿病,肝疾患,炎症性大腸疾患,消化管瘻を有する患者,短腸症候群,菌血症,手術直後の2〜3日などの場合,栄養代謝がかなり特異的に変化しており,それぞれの病態における栄養代謝の概要を理解して輸液計画を立てなければならない。栄養補給といつても無闇に与えさえすれば生体が適切に代謝するものではなく,不適切な栄養投与は逆効果をもたらす危険がある1,2)
 一般に,栄養補給には経末梢静脈からの輸液,経中心静脈高カロリー輸液および経腸栄養法がある。最近,後二者の発展の著しいことは周知のごとくである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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