文献詳細
講座 新しい栄養療法
文献概要
はじめに
輸液に際して従来は水分,電解質を投与するという考え方が主流であつたが,最近では病態に応じた適切な栄養補給を目的とした栄養輸液も施行されるようになつてきている。慢性飢餓状態,糖尿病,肝疾患,炎症性大腸疾患,消化管瘻を有する患者,短腸症候群,菌血症,手術直後の2〜3日などの場合,栄養代謝がかなり特異的に変化しており,それぞれの病態における栄養代謝の概要を理解して輸液計画を立てなければならない。栄養補給といつても無闇に与えさえすれば生体が適切に代謝するものではなく,不適切な栄養投与は逆効果をもたらす危険がある1,2)。
一般に,栄養補給には経末梢静脈からの輸液,経中心静脈高カロリー輸液および経腸栄養法がある。最近,後二者の発展の著しいことは周知のごとくである。
輸液に際して従来は水分,電解質を投与するという考え方が主流であつたが,最近では病態に応じた適切な栄養補給を目的とした栄養輸液も施行されるようになつてきている。慢性飢餓状態,糖尿病,肝疾患,炎症性大腸疾患,消化管瘻を有する患者,短腸症候群,菌血症,手術直後の2〜3日などの場合,栄養代謝がかなり特異的に変化しており,それぞれの病態における栄養代謝の概要を理解して輸液計画を立てなければならない。栄養補給といつても無闇に与えさえすれば生体が適切に代謝するものではなく,不適切な栄養投与は逆効果をもたらす危険がある1,2)。
一般に,栄養補給には経末梢静脈からの輸液,経中心静脈高カロリー輸液および経腸栄養法がある。最近,後二者の発展の著しいことは周知のごとくである。
掲載誌情報