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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻4号

1986年04月発行

症例

自然破裂を来した腎血管筋脂肪腫の1例

著者: 中島登1 川嶋敏文1 長田恵弘1 木下英親1 河村信夫1

所属機関: 1東海大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.309 - P.311

文献概要

 38歳,女性で右背部痛を主訴に来院,血液検査で高度の貧血とLDHの上昇を認めた。超音波検査,CTスキャンおよび血管造影により腎血管筋脂肪腫の自然破裂が疑われ,検査と同時に腎動脈塞栓術を施行。止血を確実にするため塞栓物を少し多く使用,硬塞範囲がやや広範となつたため右腎切除術を余儀なくされた。本邦の本腫瘍の16.5%に自然破裂が認められ,その84%が腎切除術を施行されており,今後,腎動脈塞栓術による治療の検討が期待される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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