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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻4号

1986年04月発行

症例

広範に壊死化した腎細胞癌の1例

著者: 岡根谷利一1 米山威久1 村石修1 山口建二1 福井準之助1

所属機関: 1長野県厚生連北信総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.313 - P.315

文献概要

 症例は66歳男性。左下腹部痛で発症,急性腹症として開腹され,生検により腎筋膜内に出血のみられる左腎腫瘍と診断された。手術後のCTでは左腎に腫瘍がみられ,血管造影では腫瘍に血管増生はなかつた。全身状態が良好なため11カ月後に再手術を行つた。腫瘍は腎筋膜内にとどまり,内部には泥状の壊死物質が充満し一部に血腫がみられた。本例では腫瘍内出血が突然起こり,この血腫により腫瘍が急激に圧迫壊死に陥つたと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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