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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻4号

1986年04月発行

症例

巨大脾腫による内側への腎偏位の1例

著者: 上野宗久1 山本泰秀1 原田契一2

所属機関: 1川崎市立川崎病院泌尿器科 2川崎市立川崎病院内科

ページ範囲:P.317 - P.319

文献概要

 症例は78歳男性で,原発性骨髄線維症にて外来通院していたが,著明な蛋白尿および腹水を認めたため入院した。排泄性腎盂撮影にて左側の無排泄腎の所見を呈し,後日施行した点滴静注性腎盂撮影の第2斜位像において,右腎の前下方に造影剤排泄の遅延を伴う左腎の描出を認めた。CTスキャン,血管造影などによる精査の後,巨大脾腫により左腎が圧排されて右下方に偏位したことが判明した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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