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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻6号

1986年06月発行

講座 新しい栄養療法

VI.術前術後の栄養管理

著者: 小山眞1

所属機関: 1新潟大学医学部第1外科学教室

ページ範囲:P.451 - P.456

文献概要

はじめに
 近年,外科領域においては,以前は考えられなかつたほどの大手術が容易に,しかも安全に行われるようになつてきたが,その理由の一つに外科代謝・栄養学の進歩があげられている。すなわち,1)栄養評価法nutritional assessment,2)侵襲に伴う代謝変動,3)栄養と免疫の関連性,などが明らかにされた結果,術前・術後の栄養管理法が発達し,術後の合併症の発生を予防し,ひいては手術による死亡を著しく減ずることができるようになつたものである。簡単に言えば,完全静脈栄養法(TPNまたはIVH)や経腸成分栄養法(ED投与)などによる高カロリー栄養hyperali-mentationの導入に伴い,大手術患者や重篤な術後合併症を生じた患者と言えども簡単に死なせなくなつたということである。このような事情を背景に手術前後の栄養管理について著者らの経験を述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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