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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻6号

1986年06月発行

文献概要

原著

経皮的腎尿管切石術後の尿路感染症

著者: 清田浩1 町田豊平1 田代和也1 鈴木正泰1 和田鉄郎1 後藤博一1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.475 - P.478

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 経皮的腎尿管切石術を行つた46例の尿路感染症について検討した。全例に抗菌剤の予防投与を行つたが,術後尿路感染症はサンゴ状結石あるいは腎杯結石に高率に認め,手術回数と残石率に相関した。その起炎菌は腸内細菌群をはじめとするグラム陰性菌が多くを占め,術前に尿路感染症のある症例では全例にその存続あるいは菌交代を認めた。
 以上より経皮的腎尿管切石術後の尿路感染症予防対策としては少ない手術回数で結石を完全に摘出すること,また抗菌剤の予防投与はグラム陰性菌に照準を合わせて行い,尿路感染症出現時にはその起炎菌に抗菌力のある抗菌剤をその消失まで投与することが必要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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