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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻6号

1986年06月発行

原著

各種前立腺組織抗原の検討

著者: 星宣次1 小野久仁夫1 高橋薫1 沼田功1 栃木達夫1 吉川和行1 折笠精一1 能勢眞人2 山泉文明3

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室 2東北大学第一病理学教室 3東北大学中央検査部

ページ範囲:P.479 - P.483

文献概要

 γ-Seminoprotein(γ-Sm),Prostate specific antigen (PSA)およびProstatic acid phos-phatase(PAP)は前立腺組織抗原として知られている。これらに加えて著者らは人のNK細胞,K細胞に特異的に反応することが知られているLeu-7(HNK-1)が前立腺組織に発現することを見出した。これらの抗体を用いて免疫組織化学による検討を行つたところ,低分化前立腺癌組織においてこれらの抗原の発現は減少する傾向にあつた。一方前立腺癌のリンパ節転移組織がγ-Sm,PSA,Leu-7により染色された。血清学的検討では本治療の前立腺癌例においてγ-Smでは76.5%,PAPでは58.5%が高値を示した。またγ-SmとPAPの相関は低かつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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