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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻7号

1986年07月発行

特集 尿路感染症—その変貌と対策

抗生物質併用療法

著者: 嶋田甚五郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2内科学教室

ページ範囲:P.529 - P.532

文献概要

はじめに
 尿路感染症は外来ならびに入院診療を問わず,通常,最も遭遇する感染症の一つである。臨床上,本症が問題となる諸点は,1)反覆(再感染あるいは再燃)発症すること,2)続発性敗血症の原発巣となること,3)尿流障害を合併する症例では難治性であることなどが挙げられる。特に,院内感染症の約40%が本症であり,そのうちの大部分がカテーテル操作を受けているといわれる。このような症例の多くは重篤かつ難治であり,更に再感染,再燃を繰り返し,次第に耐性菌あるいは複数菌尿路感染を呈する症例が多くなつてきている。当然のことながら,化学療法も併用療法が主役をなしている。しかし,新薬が次々と開発される今日においても満足すべき治療成績はえられていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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