文献詳細
原著
尿酸結石における尿酸2水化物の意義
著者: 戸塚一彦1 原暢助1 森口英男1 後藤健太郎1 米瀬泰行1 阿部裕行2
所属機関: 1自治医科大学泌尿器科学教室 2日本医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.565 - P.569
文献概要
2)尿酸結石症例の蓄尿一部を冷所に保管し,多数の砂状沈殿物を認めた。砂状沈殿物は,尿酸2水化物から成る微小結石で,菱形板状結晶から構成されていた。
3)尿酸を主要な構成成分とする17結石では,純粋な尿酸(無水物)結石10個,尿酸と蓚酸カルシウム1水化物の混合結石5個,尿酸と尿酸2水化物の混合結石2個であつた。
尿酸結石の発生には,尿酸2水化物結晶尿の存在が重要と考えられる。
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