文献詳細
症例
文献概要
症例は55歳女性で,下腹部痛を主訴に受診。4〜5年前より軽い右下腹部痛があつたが放置していた。IVP上右下部尿管が嚢状に拡張し,blind-ending bifid ureterが疑われ,逆行性造影にて尿管尿管逆流現象により長さ約6cmの盲端に終わるもう1本の尿管が造影され,同時に右下腹部痛が誘発された。手術的に右盲端尿管を摘出,病理組織学的にも正常尿管と同様の構造を有していた。術後,以前からあつた右下腹部痛は消失した。
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