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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻7号

1986年07月発行

文献概要

症例

盲端不完全重複尿管の1例

著者: 浅野嘉文1 坂下茂夫2

所属機関: 1市立江別病院泌尿器科 2北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.573 - P.575

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 症例は55歳女性で,下腹部痛を主訴に受診。4〜5年前より軽い右下腹部痛があつたが放置していた。IVP上右下部尿管が嚢状に拡張し,blind-ending bifid ureterが疑われ,逆行性造影にて尿管尿管逆流現象により長さ約6cmの盲端に終わるもう1本の尿管が造影され,同時に右下腹部痛が誘発された。手術的に右盲端尿管を摘出,病理組織学的にも正常尿管と同様の構造を有していた。術後,以前からあつた右下腹部痛は消失した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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