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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻8号

1986年08月発行

原著

前立腺全摘除術におけるサントリーニ静脈叢の用手的剥離の手技とその成績

著者: 林正1 滝洋二1 猪飼恭子1 日裏勝1 桐山啻夫1 荒木勇雄2 近藤典子2

所属機関: 1和歌山赤十字病院泌尿器科 2大津市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.639 - P.643

文献概要

 Stage AからDまでの前立腺癌20症例に対し,われわれの考案した新しいサントリーニ静脈叢の処理手技を用いた前立腺全摘術を施行した。その処理手技の要点は,前立腺尿道移行部とサントリーニ静脈叢の間の剥離を用手法にて鈍的に行うことにある。膀胱頸部離断,前立腺側方・後面の剥離ののち直腸側より示指を前立腺尿道移行部に添わせて挿入し,これを直腸側に圧排することにより,結果的にサントリーニ静脈叢の剥離をするというものである。術中出血量平均1,100g,術後尿失禁7例(35%)であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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