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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻8号

1986年08月発行

原著

ポビドンヨードと塩化ベンザルコニウムの消毒効果

著者: 酒井善之1 小川秋実1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.645 - P.647

文献概要

 尿路疾患患者から分離したコアグラーゼ陰性ブドウ球菌,大腸菌,緑膿菌の各50株を対象として,ポビドンヨードと塩化ベンザルコニウムの消毒効果を調べた。消毒薬を6分間菌液に作用させ,殺菌されずに残存したコロニー数を計数した。1%ポビドンヨードは,菌量1×108個/mlに作用した場合は,3菌種のそれぞれ一部の株を殺菌できなかつたが,菌量1×106個/mlに作用した場合はすべて殺菌した。塩化ベンザルコニウムは,濃度0.1%でコアグラーゼ陰性ブドウ球菌と大腸菌を完全に殺菌したが,緑膿菌にはほとんど無効で,濃度1%でも数株の緑膿菌を殺菌できなかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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