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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻9号

1986年09月発行

症例

神経芽細胞腫を合併したWilms腫瘍の1例

著者: 足立祐二1 大橋伸生1 斯波光生1 山田智二1 三橋裕行1

所属機関: 1市立札幌病院泌尿器科

ページ範囲:P.755 - P.758

文献概要

 今回われわれは,交感神経母細胞腫を合併したWilms腫瘍の1例を経験したので報告する。患者は左側腹部腫瘤を主訴とした6歳の男子。IVPと腎CTで左Wilms腫瘍と診断し,尿中ドーパミンとノルアドレナリンの異常高値の原因が不明のまま,左腎の摘出とリンパ節郭清を行つた。腎茎部下方の傍大動脈のリンパ節と思われた腫瘤は,病理学的に交感神経母細胞腫であり,術後尿中カテコーラミンも正常化し,放射線療法と化学療法(actinomycin-D, vincristine)を行い,4年後の現在,再発もなく順調に経過している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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