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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻1号

1987年01月発行

原著

前立腺剥離子による経尿道的前立腺剥離切除術について

著者: 西村泰司1 阿部裕行1 金森幸男1 近藤幸尋1 寺島保典1 秋元成太1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.39 - P.42

文献概要

 前立腺剥離子による経尿道的前立腺剥離切除術を30例に施行し,同術式の有用性を検討した。まず利点の第1は,凝固など変性のない前立腺の外科的被膜の内側はこの方法でしか内視鏡的に観察できない点にある。この被膜を確認することで,初心者は前立腺腺腫と外科的被膜の解剖学的位置関係を知り,一方熟練した術者は自分が通常行つているTURでどれだけの組織が切除されずに残つているかを知ることができる。第2の利点は多少の熟練はいるものの,外科的被膜を損傷することなく腺腫を完全に除去できることである。広く普及するには同じ端子で剥離,凝岡ができるなどの改良が望まれるが,現段階でも有用性は十分にあると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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