icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻10号

1987年10月発行

原著

LH-RH作動薬長期投与時の睾丸機能と形態変化

著者: 今井強一1 三木正也1 鈴木孝憲1 神保進清1 清水俊寛1 小林大志朗1 山中英寿1 鈴木慶二2

所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科学教室 2群馬大学医療短期技術大学

ページ範囲:P.863 - P.866

文献概要

 前立腺癌症例において,LH-RH作動薬長期投与時における睾丸機能を検討した。睾丸組織は生検あるいは除睾術により得た。LH-RH作動薬を8ヵ月以上投与した3例の睾丸組織像は精子形成は認められず,Leidig細胞の萎縮変性ならびに細胞数の減少,精細管壁の肥厚がみとめられた。また,5ヵ月間LH-RH作動薬投与された症例では睾丸の組織は正常例と明らかな差をみとめなかつた。以上より,LH-RH作動薬は長期投与時には睾丸に不可逆的変化をもたらすと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら