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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻10号

1987年10月発行

症例

化学療法で部分寛解した悪性神経鞘腫

著者: 菅尾英木1 辻本幸夫1 滝内秀和1 櫻井勗1 小林晏2

所属機関: 1大阪厚生年金病院泌尿器科 2大阪厚生年金病院病理検査科

ページ範囲:P.883 - P.886

文献概要

 レックリングハウゼン病の28歳の男性に,巨大な後腹膜腫瘍と骨破壊を伴う仙骨部脊髄腫瘍を認め,後腹膜腫瘍の切除術にて悪性神経鞘腫の病理診断を得た。残存した後腹膜腫瘍の急速な増大を見たが,化学療法にて部分寛解を得た。術後8ヵ月目に死亡し,剖検にて脊髄腫瘍の完全消失を認めた。レックリングハウゼン病の悪性化の報告は多いが,化学療法が有効であつた例は稀であり,今後の検討を期待して報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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