icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻11号

1987年11月発行

Urological Letter・432

パパベリン注射後のプリアピスムの簡単な治療法

ページ範囲:P.947 - P.947

文献概要

 筆者は最近一人の患者に診断の目的でパパベリン18mgをペニスに注射した。この患者は以前にパパベリンの注射を受けたことはない。高血圧でもないし,ペニスの体積変動記録法や動脈撮影でもペニスの血行状態は良好であつた。
 パパベリンの注射の約6時間の後,電話をかけてきて疼痛を伴う持続性勃起が起こつたという。そこで診療所の隣りの救急室に来てもらつて診察した。この時点で患者のペニスは腫脹して硬くなつており,さきにパパベリンを注射した部位に小さい血腫ができていた。そこで19ゲージの静脈注射用の針を陰茎海綿体に刺入し,20mlの血液を排除し,1%のキシロカイン液中にエピネフリンを加えた液10mlを注入した。これを繰り返して結局,60mlの血液を排除し,上記の液を30ml注射した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら