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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻11号

1987年11月発行

文献概要

原著

腎細胞癌発生母地の組織化学的診断

著者: 菊地泰1 藍沢茂雄1 二階堂孝1 井村有希1 古里征国1 大西哲郎2 町田豊平2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学病理学教室 2東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.951 - P.955

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 正常腎組織におけるレクチンおよびサイトスケルトンと表面抗原に対する抗体の分布状態について検索し,近位尿細管系の特異物質(ロータスレクチンおよびLeuシリーズのM1)と遠位尿細管系のマーカー(大豆レクチン,ピーナッツレクチン,ドリコスレクチン,抗サイトケラチン抗体,抗ビメンチン抗体および抗Tamm-Horsfall蛋白抗体)を確定した。また26例の腎細胞癌に正常腎組織と同一条件下に染色を行い,8例の近位尿細管由来の症例と2例のベリニ管起源と考えられる症例を得た。この際マーカーは複数必要であつた。また後者は予後不良であつた。近位尿細管起源の腎癌においてロータスレクチンおよびLeu M1が予後判定の一助となるとの結果を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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