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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻11号

1987年11月発行

原著

自己導尿カテーテル用消毒薬剤の検討

著者: 岩坪暎二1 魚住二郎1 安藤三英1 今井勝博2 溝口勝典3

所属機関: 1総合せき損センター泌尿器科 2総合せき損センター検査科 3総合せき損センター薬剤部

ページ範囲:P.961 - P.964

文献概要

 自己導尿カテーテル消毒液として10%ポビドンヨード液を使用した1983年8月以前は導尿患者39例中8例に尿道炎,うち4例に尿道狭窄の合併を経験した。ポビドンヨードの粘膜刺激性が原因と考えられるため,殺菌効果を持続させ,かつ粘膜を刺激しない至適濃度はどうかを検討した。自己導尿症例に見られたアシネトバクター,黄色ブドウ球菌大腸菌,肺炎桿菌,緑膿菌,セラチアなどの殺菌には0.05%以上の濃度が必要であることが分つたので,自己導尿臨床上の特殊性を勘案し1%ポビドンヨードグリセリン液を用いることにしたところ,1983年9月から1986年12月までの症例では全例に尿道炎の発生を認めず1%液の有用性を確認した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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