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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻11号

1987年11月発行

症例

結石を伴つた残存尿管蓄膿症

著者: 和田郁生1 森田隆1 西本正1 鈴木隆志1 福田孝2

所属機関: 1秋田大学医学部泌尿器科学教室 2秋田労災病院泌尿器科

ページ範囲:P.981 - P.983

文献概要

 脊髄炎による神経因性膀胱の54歳,男性に,発熱を伴う難治性尿路感染症を認めた。33歳時,腎結石症のため右腎摘出術を受けている。排泄性尿路造影,膀胱造影で,結石を伴う右残存尿管への逆流像を認めた。1986年,残存尿管蓄膿症の診断下に残存尿管摘出術を施行した。摘出標本は非特異的慢性炎症像を示し,悪性所見を認めなかつた。この事実より膀胱尿管逆流現象を認める側の腎摘出の際は,腎尿管全摘出術が望ましいと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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