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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻11号

1987年11月発行

文献概要

症例

精索腫瘤を形成したマンソン孤虫症

著者: 小松洋文1 渡辺健二1 伊藤信夫2

所属機関: 1篠ノ井総合病院泌尿器科 2信州大学医学部第一病理

ページ範囲:P.1005 - P.1007

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 89歳男性,右陰嚢内腫瘤を主訴として来院した。精索腫瘍を疑い高位除睾術を施行した。摘出標本は栂指頭大の嚢胞と,精管に沿つて小豆大から大豆大の硬結を数個認めた。組織学的には硬結内にマンソン裂頭条虫の幼虫と思われる虫体を認め,マンソン孤虫症と診断した。ヘビの生食の既往があるため,それが感染原因と思われた。マンソン孤虫症は本邦に多く見られるが,精索腫瘤を形成することは稀で,本邦7例目と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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