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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻12号

1987年12月発行

症例

鼠径部精索に発生した悪性神経鞘腫

著者: 箕田薫1 平塚義治1

所属機関: 1田川市立病院泌尿器科

ページ範囲:P.1096 - P.1097

文献概要

 患者は60歳,男性。生来レックリングハウゼン病を有するが,5ヵ月前より右鼠径部腫瘤が出現した。右鼠径部に鵞卵大,硬く可動性のある腫瘤を触知したので,腫瘤を含む高位除睾術を行つた。摘出標本は7×6×3cm,120gで,肉眼的に精索より発生したものと判断され,組織学的に悪性神経鞘腫の所見を呈した。精索に発生する悪性神経鞘腫はきわめて稀で,鼠径部精索より発生したものとしては本邦第1例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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