文献詳細
原著
文献概要
当科において一人の医師が関与したすべての放射線透視下処置の際に,頭部,右手および左手にそれぞれフィルムバッチを着用して各月ごとの被曝線量を測定した。測定期間中(1986年1月〜8月)にバッチ着用医師が関与した透視下処置のほとんど(93%)が内視鏡的尿路結石摘出に関係するものであつた。そこで,内視鏡的尿路結石摘出術の際に穴あきの鉛カーテンを患者と術者の間におき,かつ防護手袋をはめることで,頭部は約1/4に,右手は約1/6に,左手は約1/20にまで各月ごとの被曝線量を減らすことができた。
掲載誌情報