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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻2号

1987年02月発行

原著

膀胱頸部硬化症に対する経尿道的膀胱頸部切開術の検討

著者: 瀬川襄1 桜山由利1 真田寿彦2

所属機関: 1厚生中央病院泌尿器科 2衆和会真田病院泌尿器科

ページ範囲:P.133 - P.138

文献概要

 膀胱頸部硬化症に対する治療法として,経尿道的膀胱頸部切開術(TUI)の有用性をみるために,平均尿流量率,残尿量,再発率を中心として,経尿道的膀胱頸部切除術(TUR-Bn)と比較しつつ検討した。
 男性膀胱頸部硬化症89例につき,31例にTUR-Bnを,58例にTUIを施行した。平均尿流量,残尿量に関しては,両群ともに有意に改善したが,再発について,長期予後をみると,再発はTUR-Bn群にのみ8例(25.8%)みられたが,TUI群にはみられなかつた。TUIは手技的にも単純であり,当疾患に対する治療法として,優れた効果があり,再発の少ない良い方法として推奨される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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