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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻3号

1987年03月発行

手術手技

腎盂形成術

著者: 有吉朝美1 久志本俊郎1 増井節男1

所属機関: 1福岡大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.225 - P.232

文献概要

 先天性水腎症の大部分を占める腎盂尿管移行部狭窄(高位付着)に関しては,これまで数多くの手術法が発表されている1),2)。このうち,狭窄部を切除し,腎盂と尿管とを再吻合する形成術(Anderson-Hynes法)は,合理的で安定した成績が得られることから,当教室開設以来,われわれは標準術式として行つている3)。しかし,狭窄が異常血管4)など予想外の原因によることもありうるので,手術に際してはいくつかの方法を選択できるよう備えておかなければならない。
 ここでは,標準法としてわれわれが行つているAnderson-Hynes法について,実技とその要点とを解説する。前半では,初心者の参考になるように,腎の側腹到達法による剥離法の要領を記した。腎盂形成術に際してわれわれは,安全のためスプリントをルーチンに使用しているが5),スプリント使用の是非や,合併症とその対策などについては,他の文献6),7)を参照されたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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