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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻3号

1987年03月発行

原著

膀胱全摘出術時の腹膜欠損の大網による修復

著者: 福井準之助1 小川秋実1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.239 - P.241

文献概要

 根治的膀胱全摘出術の際に広範な腹膜欠損を生じたため死腔を大網を用いて被覆した12例と死腔を腹膜のみで被覆した対照の38例との間で,術後合併症について比較した。術後合併症の発生頻度に有意差はなかつたが,大網利用群に生じた死腔感染は容易に治癒し,対照群の死腔感染は難治陸であつた。この結果から,膀胱摘出後の死腔を大綱で被覆することは,難治性死腔感染防止に有効と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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