icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻4号

1987年04月発行

文献概要

文献抄録

BCGとインターロイキン2の併用による膀胱癌治療について(予報)

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.287 - P.287

文献購入ページに移動
 1976年,MoralesらによつてBCGの膀胱腔内あるいは皮内投与による表在性膀胱癌の治療が報告されて以来,多数の研究報告によりBCGの治療でその再発が極めて低率であることが追試確認されている。著者らはまだ報告のないBCGとインターロイキン2の併用による膀胱癌治療についての成績を予報的に報告している。この治療法の主旨は,BCGの腔内注入により粘膜下に急性炎症をおこしてT細胞の増生を促し,これにインターロイキン2の作用で細胞毒T細胞により腫瘍細胞を崩壊させることにある。治療した症例は13名の膀胱移行上皮癌例で,stage A 4名,stage B 3名,stage B24名,粘膜内癌2名である。
 治療法は60mg BCGと3,500単位のインターロイキン2を併用して毎週膀胱内へ注入する。これを6週継続し,1ヵ月の間隔をおいて1年間継続する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら