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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻5号

1987年05月発行

手術手技

下部尿管結石の手術

著者: 片山喬1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.369 - P.376

文献概要

 ESWL,PNL,TULなど器械や手技の進歩により尿路結石を手術により摘出するという機会は明らかに減少している。今後ますますこの方向に向うことが考えられるが,下部尿管結石についてはすべてがこうした方法で摘出できるとは言えず,これまで泌尿器外科の基本的手技の一つであつた尿管切石術を必要とする症例もない訳ではない。
 ここには下部尿管切石術として,腸骨動静脈との交叉部以下で膀胱にそれ程近くない部位の尿管結石を想定し,これに対する手術術式を中心に述べることとする。さらに経腹腔的,経膀胱的,経腔的手技についても若干触れることとした。
 尿管切石術の要点は結石を残さず摘出すること,術後の尿のリークを起こさないようにすること,尿管狭窄を起こさないようにすることである。しかし,尿のリークはあつてもドレナージが十分きいていれば問題とならないことが多いので,むしろ尿漏れのドレナージに十分配慮する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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