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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻5号

1987年05月発行

原著

経皮的尿管結石摘出術と尿管切石術の比較

著者: 戸塚一彦1 森口英男1 小林裕1 田中成美1 石山俊次1 後藤健太郎1 大場修司1 徳江章彦1 米瀬泰行1

所属機関: 1自治医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.385 - P.388

文献概要

 1986年9月までの18ヵ月間に施行した経皮的尿管結石摘出術27例(PNL群)と尿管切石術16例(尿管切石術群)について,術中出血量,手術時間,術後経過,入院費,合併症を比較した,手術時間,術後経過,入院費に関しては,両群に有意な差はなかつたが,PNL群では出血量が多く(p<0.01),合併症も多様であつた。したがつて,PNLは尿管切石術よりも侵襲の少ない治療法とは言えなかつた。しかし,開腹手術の既往がある症例や腎結石を合併している症例では,PNLは有力な治療法であり,また術創が小さいことも魅力的であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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