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原著
文献概要
公立学校女性教員717人に対しアンケートによる尿失禁の実態調査を行つた。334人(46.6%)に尿失禁の経験がみられたが,その多くは調査時に,自然寛解していた(寛解率77.2%)。年台間の比較では,尿失禁の経験頻度に有意差はみられなかつたが,若い年台群では,より多くの自然寛解がみられた。尿失禁の誘因としては,くしやみが最も多く(77.7),なわとびや,走るなどの体動によるものがこれに続いた。出産との関係では,経産婦群では59.3%,未産婦群では34.3%に尿失禁の経験があつた。経産婦群の年齢や,出産回数と尿失禁との間に相関はみられなかつた。しかし,下着をとりかえる例は出産回数の多い群により多くみられた。
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