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症例
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84歳,男性。10年前,前立腺腺癌と診断され,抗男性ホルモン療法で前立腺は萎縮し,無症状で経過していたが,6ヵ月前から切迫尿失禁と排尿終末時痛を訴えた。経過とともに前立腺右葉が硬く腫大してきたが,前立腺性酸フォスファターゼは正常であつた。TUR切片には移行上皮癌と腺癌の合併が認められた。症状再発後2年で死亡した。再燃癌に対しては,経尿道的生検が必要と思われた。
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