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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻6号

1987年06月発行

症例

10年間の抗男性ホルモン療法後に発生した前立腺移行上皮癌

著者: 柳沢温1 三沢一道1

所属機関: 1市立大町総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.529 - P.531

文献概要

 84歳,男性。10年前,前立腺腺癌と診断され,抗男性ホルモン療法で前立腺は萎縮し,無症状で経過していたが,6ヵ月前から切迫尿失禁と排尿終末時痛を訴えた。経過とともに前立腺右葉が硬く腫大してきたが,前立腺性酸フォスファターゼは正常であつた。TUR切片には移行上皮癌と腺癌の合併が認められた。症状再発後2年で死亡した。再燃癌に対しては,経尿道的生検が必要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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