icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻7号

1987年07月発行

原著

LH-RHアナログによる前立腺癌の治療およびその評価

著者: 杉本雅幸1 赤座英之1 森山信男1 新島端夫1

所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.591 - P.595

文献概要

 17例の,前立腺癌未治療例に,LH-RHアナログ製剤による治療を行つた。全例腺癌であり,腫瘍の分化度は高分化2例,中分化11例,低分化4例,StageはB1例,C 7例,D29例であつた。内分泌学的所見では,血清LH, FSH,テストステロンとも,一時的に上昇するものの,投与2〜3週にて低下し,テストステロンに関しては,十分去勢レベルになつた。治療効果判定に用いた対象病変は,原発巣,骨転移巣,軟部組織転移巣および血清PAP値であり,これら個別の治療効果を基に総合効果の判定を行つた。その結果は,完全寛解(CR)1例,部分寛解(PR)9例,病勢安定(Stable)4例,増悪(PD)3例であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら