臨床泌尿器科41巻7号

1987年07月発行

症例

精索悪性線維性組織球腫

著者： 小浜丈夫¹ 高田斉¹ 円谷智夫² 角藤芳久³ 市川晋一⁴ 西沢理⁵

所属機関： ¹平鹿総合病院泌尿器科 ²平鹿総合病院内科 ³平鹿総合病院放射線科 ⁴仙北組合病院泌尿器科 ⁵秋田大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲：P.631 - P.633

文献概要

　患者は75歳男性。左陰嚢内の無痛性腫大を主訴に当科を受診した。左陰嚢内に充実性腫瘤を認めたので，入院後直ちに腰麻下，左陰嚢内容を一塊として摘出した。摘出標本は6×6×8cm,279gで，石様に硬く，睾丸に接して結節状腫瘤を形成していた。組織学的には唐草模様，多形性を示す悪性線維性組織球腫と確定診断した。