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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻8号

1987年08月発行

特集 尿流動態検査の実際

尿流測定

著者: 河邉香月1 柴本賢秀1

所属機関: 1東京大学医学部付属分院泌尿器科

ページ範囲:P.647 - P.651

文献概要

原理と臨床的意義
 排尿の状態を知るもつとも良い方法は,尿線となつて出てくる様子を観察,記録,評価することである。膀胱機能のみを正確詳細に観察しても排尿状態が評価できていなければ片手落ちということになる。
 尿線の状態というのは,Hald&Bradleyの本1)から引用したマンガ(第1図)に示すごとく,勢いよく飛ぶから良いというものでもない。一定時間にどれだけ多く排尿できるかの排尿効率と,1回の排尿行為中に時間的に変化する部分をプロファイルとして表わしたものを観察するのが,尿流測定(uroflowmetry,UFM)である。本邦で使用されている器械の測定原理は,1)重さの変化をストレーンゲージ型トランスデューサーに導くもの(Life-Tech,TAKEI),2)回転する円盤に尿を落し,それによる回転の変化を感知する形のもの(DANTEC),および3)電磁流量計によるもの(旧TAKEI)などがある。いずれの方式によつても排尿が正しく得られる限りにおいては結果に差はない。他に空気置換流量計(air displace-ment flowmeter),温度流量計(thermal flowmeter),ドロップスペクトロメーター(dropspectrometer)などが使用できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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