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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻8号

1987年08月発行

文献概要

原著

ループストーマによる回腸導管尿路変更術

著者: 山本秀伸1 中島洋介1 柴山太郎1 橘政昭2 馬場志郎2 実川正道2 田崎寛2

所属機関: 1済生会中央病院泌尿器科 2慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.697 - P.701

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 ループストーマによる回腸導管造設術では,通常行われているエンドストーマによるものに比べて,導管口狭窄が起こりにくいとされている。この事象を,術後短期間でストーマの狭窄を来しやすい生犬を用いた実験で検討した。さらに臨床例に施行し,臨床上の問題点にも検討を加えた。生犬に施行したループストーマによる回腸導管造設術では,術後100日目の時点で導管口狭窄を認めず,導管の排尿状態も良好であつた。臨床例においても,エンドストーマによる回腸導管と比較して,臨床上の問題点は少なかつた。以上の結果より,回腸導管による尿路変更術には,ループストーマを適用することが推奨された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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