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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻8号

1987年08月発行

原著

骨シンチで過剰骨集積(super bone image)を呈した前立腺癌症例の検討

著者: 吉越富久夫1 大石幸彦1 上田正山1 和田鉄郎1 鳥居伸一郎1 町田豊平1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.707 - P.710

文献概要

 1975年より前立腺癌の診断のもとに加療中の症例中213症例に全身骨シンチグラムを施行した。そのうち8例(3.8%)に過剰骨集積(super bone image)を認め,6例について組織型,血清ALP,血清PAPおよび転帰について検討した。6例中3例は治療開始時に,残り3例は治療経過中に過剰骨集積を呈した。前者3例は高〜中分化腺癌で後者はすべて低分化腺癌であつた。過剰骨集積症例の血清ALPは他のStageD群に比し有意に高値を示した。治療経過中に過剰骨集積を呈した3例は過剰骨集積を呈してから2年以内に全例死亡し,治療開始時に過剰骨集積を呈した3例は6年,3年,3カ月目の現在生存中である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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