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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻8号

1987年08月発行

症例

膀胱後腔腫瘍を疑わせた感染性遠位尿管閉鎖症

著者: 古田希1 町田豊平1 大石幸彦1 赤阪雄一郎1 望月篤1 鳥居伸一郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.723 - P.726

文献概要

 58歳男性。主訴は排尿痛と頻尿。直腸診で膀胱後面にクルミ大の腫瘤を触知。膀胱鏡で膀胱右側に小鶏卵大の膨隆を認めた。CTを含む画像診断で右腎は存在せず,膀胱後腔腫瘍が疑われた。開腹手術で腫瘤は膿液を内容とする盲端状尿管であつた。右腎は病理学的にも存在せず,尿管遠位側も盲端であり,本症を右無発生腎に合併した遠位尿管閉鎖症と診断した。術前診断の困難な本症に関し,自験例の臨床経過を考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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