icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻8号

1987年08月発行

症例

新生児副腎出血の2例

著者: 足立祐二1 後藤敏明1 柿崎秀宏1 能中修1 森達也1 小柳知彦1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.727 - P.730

文献概要

 新生児副腎出血の2例を報告する。症例1は右側腹部腫瘤で発見されたが,悪性病変を否定しえず試験開腹により診断した。症例2は出生前の超音波検査により嚢胞様陰影を指摘され,生後5ヵ月目の腹部CTで,左副腎部腫瘤の縮小と石灰化出現により診断し,保存的に経過を見ている。新生児副腎出血は通常分晩外傷に伴つて発生するとされているが,症例2は胎児期においても副腎の出血が起こりえることを示す貴重な症例と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら