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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻8号

1987年08月発行

症例

131I-MIBGシンチが局在診断に有効であつた新生児神経芽細胞腫

著者: 能中修1 後藤敏明1 高橋和明1 小柳知彦1 柿崎秀宏2 中西正一郎2

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室 2市立稚内病院泌尿器科

ページ範囲:P.731 - P.733

文献概要

 症例は上腹部腫瘤(肝腫大)と尿中カテコラミン陽性所見より神経芽細胞腫が疑われた生後2日の男児。CTスキャンなどで明らかな原発巣不明のためMIBGスキャン施行。左副腎部に集積を認めた。試験開腹による病理所見で副腎にinsitu様病変と肝転移が認められIV-S期と診断した。術後化学療法を施行したが自然治癒の可能性から中止した。以後,肝は縮小し尿中カテコラミンは正常化した。現在生後6ヵ月を過ぎ順調に発育している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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