icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科41巻9号

1987年09月発行

文献概要

Urological Letter・430

金が諸悪の根源か

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.778 - P.778

文献購入ページに移動
 35歳の内科医が日中睾丸痛が起こると訴えて来た。抗菌剤と消炎剤を多量に用いたが効果がないという。前立腺を含めていろいろの検査を何回か繰り返したがいずれも正常範囲内であつた。最後に,どうして日中働いている時よりも夜間の方が良好なのかを調べることが必要になつた。患者自身,鏡の前に立つて,彼の大腿が非常に肥つていること,パンツがとてもきついこと,ならびに後のポケットに膨らんだ札入れを入れていることに気がついた。それらの諸事実の重なり,ことに後のポケットの膨らんだ札入れが,睾丸や精索をしめつけているパンツを大腿に引きつけていること,さらにまた,日中彼は腿を組んで坐ることによつてしばしば増強されたのである。その後彼は体重を減らし,札入れの内容を少なくしている。それ以来,彼の睾丸痛は治つたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら