文献詳細
原著
文献概要
一般病院で検索可能な細胞直接塗抹法の3種類と酵素免疫法(EIA法)を,クラミジア感染が考えられる性行為感染症(STD)100症例で比較検討した。内訳は非淋菌性尿道炎50例,淋菌性尿道炎7例,慢性前立腺炎13例,副睾丸炎4例,STDを心配7例,子宮頸管炎の疑い16例である。細胞直接塗抹法3種類は直接螢光抗体法(DI法),酵素抗体法染色(PAP法),Papanicolaou染色標本である。その結果,特異性,設備,判定方法,技術・精度,コストなどを考えると酵素免疫法(EIA法)が最も適した方法と思われた。DI法は簡便・迅速な点からEIA法の補助診断によいと考えた。 PAP法とPapanicolaou染色法は診断学的な価値は低かった。
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