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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻1号

1988年01月発行

症例

特発性腎動脈血栓症による腎血管性高血圧症

著者: 石郷岡学1 高見沢昭彦1 川村俊三1 菅野理2 伊藤徹3

所属機関: 1山形大学医学部泌尿器科学教室 2山形県立中央病院泌尿器科 3山形県立新庄病院内科

ページ範囲:P.43 - P.45

文献概要

 症例は50歳男性。左腎動脈完全閉塞による腎血管性高血圧症に対し,左腎摘除術を施行。左腎動脈は,主幹部にて1cmにわたり,器質化しつつある血栓により,完全に閉塞していた。病理学的に,左腎動脈壁には粥状硬化などの血管性変化を認めず,血栓形成を助長する全身的要因も存在しなかった。したがって,特発性腎動脈血栓症と考えられた。術後1週にて血漿レニン活性は正常化,術後8ヵ月にて血圧は145/80と安定している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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