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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻1号

1988年01月発行

交見室

自己導尿カテーテル用消毒薬剤の検討/腎動脈瘤に対する腎保存手術について

著者: 酒井善之1

所属機関: 1信州大学泌尿器科

ページ範囲:P.96 - P.96

文献概要

 本誌41巻11号に掲載された岩坪先生らの論文を拝読させていただきました。筆者も,以前,消毒薬に関する論文を本誌に投稿した関係もあり,若輩を顧みず,若干の私見を述べさせていただきたいと存じます。
 自己導尿カテーテルの消毒に関しては,さまざまな意見があるようです。間欠的自己導尿の基本理念は,膀胱が過伸展を起こさないように,患者個人の膀胱容量と一日尿量に応じて,一定の時刻(間隔)に患者自身の手によって導尿するということです。患者が自分で導尿するわけですから,無菌的に行うのは不可能で,どうしても菌を膀胱内に押し込んでしまいます。それなら,カテーテルを消毒してもあまり意味がないとする考え方があります。しかし,たとえ菌を膀胱内に入れてしまうにしても,カテーテルを消毒することによって,その菌の数をできるだけ少なくした方がよいとする考え方もあります。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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