臨床泌尿器科42巻10号

1988年10月発行

症例

精索悪性線維性組織球腫

著者： 本郷隆二¹ 木暮輝明¹ 佐藤敬悦¹ 松尾重樹² 佐々木秀平²

所属機関： ¹秋田大学医学部泌尿器科学教室 ²市立秋田総合病院泌尿器科

ページ範囲：P.929 - P.931

文献概要

　62歳の男性で，左鼠径部腫瘤を主訴として来院した。腫瘍生検で悪性線維性組織球腫と診断し腫瘍切除術を施行した。術後化学療法，放射線療法を行ったが，局所再発および肺転移で1年後に死亡した。自験例は精索悪性線維性組織球腫として本邦8例目と思われる。