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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻11号

1988年11月発行

症例

腎細胞癌の脊椎転移に対する後方除圧固定術

著者: 中薗昌明1 萩原正通1 矢沢康男2

所属機関: 1栃木県立がんセンター泌尿器科 2栃木県立がんセンター整形外科

ページ範囲:P.1007 - P.1010

文献概要

 我々は脊椎転移を初発症状とした腎細胞癌の2症例に対し,Harrington ロッドを用いた脊椎固定法にLuqueの分節式椎弓下ワイヤー固定法(segmental spinal instrumenta—tion)を併用して後方除圧固定術を施行し,除圧による疼痛の寛解と脊椎支持性を再建しえた。脊椎固定術は,腫瘍の存在を受容した条件下での最大の活動力のある社会生活への,復帰につながる治療法になりえると考えた。骨破壊を伴う椎体転移をしばしば認める腎細胞癌や膀胱移行上皮癌では,脊椎固定術の適応のある症例は少なくないと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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